野菜の盗難事件頻発の問題

近年、野菜の盗難事件が増加する傾向にあるようです。小規模な盗難はこれまでも良くあったことだと思いますが、ここ数年は大規模な盗難事件が起こる傾向が見受けられます。

最近の事例

愛知県では豊橋市と豊川市で2018年1月~2月にかけて、7件の白菜盗難事件が発生し、合計で740玉、時価にして約40万円分の白菜が相次いで盗難される被害が発生しました。
この事件で逮捕されたのは豊橋市でトマト農家を営んでいた男で、トマトではなく白菜を大量に売買していたことから怪しまれて通報され、警察に逮捕されたとのことです。

2018年5月には宮崎県延岡市で、収穫時期を迎えた野菜を狙って盗難する事件が頻発しました。
事件のせいで栽培への意欲をなくす農家の方もおり、地域農業全体へ影響を与える深刻な問題となりました。

2018年10月には、青森県でリンゴの「ふじ」が大量に盗難される事件が起こっています。
弘前市やつがる市などで盗難されたリンゴの数は13000個におよび、その被害額は約120万円に昇っています。これは10年前の10倍に相当する被害です。

警視庁の調査によりますと、農作物の盗難事件の認知件数は、2017年だけでも1年間で2694件ありました。
数年前と比較し、件数自体は減少傾向にありますが、1件あたりの被害規模は大きくなっているのが特徴です。
野菜盗難事件が続発する理由として、野菜価格の高騰が考えられます。
一連の盗難事件でターゲットにされた野菜はいわゆるブランド品や天候不順・災害などで不作となり、品薄で値段が高騰した野菜でした。

農作物の盗難は実際にはもっと起きている?

発覚している盗難事件は、実際に起こっている盗難全体から見ると氷山の一角と思われます。
農家自体が農園全体の状態を把握しきれず、窃盗被害に気づかないケースも数多くあると考えられます。
結局、警察に被害届が出されないため、見逃されているケースも相当あるでしょう。
昼間に堂々と窃盗を働くケースもあります。
人手の足りない農家では収穫作業を業者に委託することも多く、見慣れない人が収穫作業を行っていても、それが委託業者の人か、窃盗犯なのか見分けがつかないという問題があります。

野菜の大量盗難は、その手慣れた手口から同業者が犯人である場合が多いと考えられています。
また、組織化された窃盗団が存在しているという話もあります。
JAでは窃盗防止のため、農家への啓蒙活動や防犯センサーの導入を勧める活動をしています。
地元農家だけではなく、国・地方自治体・警察が連携して問題にあたる必要があるでしょう。(2019年現在)



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