イチゴとシャンパーニュ
イチゴとシャンパーニュ…なんだかセレブな雰囲気がします。
映画「プリティー・ウーマン」でリチャード・ギアがルームサービスでモエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンエリアルを注文。
「シャンパンにイチゴをいれると、シャンパンの味が際立って美味しい…」とジュリア・ロバーツに教えるシーンがあります。このシーンがきっかけで「イチゴとシャンパーニュ」が流行しました。
実は、この組み合わせはイギリスでは昔からある飲み方です。
テニスの四大国際大会の一つ、ウインブルドン選手権が開催される7月がイギリスではイチゴの旬をむかえ、ウインブルドンを観戦しながらイチゴとシャンパーニュを楽しむのが伝統的な楽しみ方です。
合うの? 合わないの?
これは、人それぞれの好みです。
飲み方があまりにロマンチックに見える為、毛嫌いしたり、
実際やってみたけど美味しくなかった…
と言う声は多く聞かれます。
私、個人的には美味しい飲み方だと思います。
なぜ「合わない」となるのか?
では、なぜ「合わない」と言う人がいるのか?
単純に「酢豚の中のパイナップル」を許せるかどうか…の問題と同じではありますが、実際にやってみて「合わなかった」としたら理由が2つ考えられます。
1、日本のイチゴは甘い!
品種改良を重ねた、日本のイチゴは甘くておいしい!
しかし、この甘すぎるイチゴが場合によってはシャンパーニュと相性が悪くなる可能性があります。
一方、イギリスのイチゴは酸味が強い物が多いと言われています。
この酸味の強さが、同じく酸味のあるシャンパンとの相性が良いとされます。
しかし、レベルの高い日本のイチゴがシャンパンに合わない訳がありません。
そうです、酸味の強い種類を選べば良いのです。
日本のいちごはどれも甘味が強いのですが、酸味の強弱は色々あります。
酸味の弱いイチゴ…あまおう、とちおとめ、等
酸味の強いイチゴ…スカイベリー、女峰、等
比較的酸味が強いスカイベリーや女峰などを選ぶと、シャンパーニュと合わせやすくなります。
2、シャンパーニュは何でもいい訳じゃない!
シャンパーニュには、甘口から辛口と色々あります。
シャンパーニュのフロントラベルの下部に「BRUT」などと表記されているので、一目でわかります。
シャンパーニュの辛さ
Doux ドゥー
→Demi Sec ドゥミセック
→Sec セック
→Extra Dry エクストラ ドライ
→Brut ブリュット
→Extra Brut エクストラ ブリュット
→Ultra Brut ウルトラ ブリュット もしくは Brut Zero ブリュットゼロ
甘口のドゥーから超辛口のウルトラブリュットとありますが、日本にイチゴは甘味が強いので超辛口のシャンパーニュだと、味がバラバラになります。
なので、セックかブリュットのシャンパーニュが良いです。
また、ブドウ品種もシャルドネだけを使った「ブラン・ドゥ・ブラン」だとドライな印象が強くなるので、どちらかというとピノ・ノワールが多めのシャンパーニュが良いです。
実際に、「プリティー・ウーマン」のモエ・エ・シャンドンは、
「ブリュット」でブドウ品種はピノ・ノワールが多めに使われています。
おススメは?
少し甘味を含む、テタンジェ・ノクターンはイチゴの甘味との相性は抜群。
また、ロゼのモエはピノ・ノワールの香りがイチゴとマッチします。見た目も良いですよね。
まとめ
イチゴは甘すぎず酸味のあるもの、シャンパーニュは甘すぎず辛すぎずのセックかブリュット。
どうでしょう?
イチゴとシャンパーニュに否定的な方、試してみたいと思いませんか?
人の好みを否定する訳ではありませんが、良いとされている組み合わせは、それなりの理由があります。
素直な気持ちで、毛嫌いせずに、正しい方法で試してみると、「なるほどな…」となる可能性は高いのでは。
それでも、ダメならそれは好みですね。
何事も否定的な目で見てしまうと、良いものを見逃してしまいますよね。
ちなみに私は酢豚の中のパイナップルは嫌いです。
つねご
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