テンプラニーリョのおもな産地と品種の特徴
テンプラニーリョは、スペイン北部のリオハ地方が原産の赤ワイン用のブドウ品種です。
スペインを代表する品種であり、世界中で生産されているテンプラニーリョの約9割はスペインで生産されています。
ワインの生産だけではなく、料理酒の製造に使われることもあるブドウ品種。
テンプラニーリョはスペイン語で「早熟な」を表すTempranoが語源であるといわれ、他のぶどうの品種に比べて早く熟成します。
果皮が薄く、実は小さめです。スペイン以外ではポルトガルやアルゼンチン、ニュージーランド、南アフリカ、トルコなどでも生産されています。
味と香り、色の特徴
テンプラニーリョは酸味が比較的強く、タンニンは少なめで、まろやかな口当たりが特徴です。
熟成期間にもよりますが、基本的にフルボディのものが多く、色は深みのある赤からガーネット色をしています。
香りはイチジクやプラム、ブラックベリーなど、果実のさわやかさが感じられ、また熟成具合によってはたばこやシナモン、バニラなどと表現されることもあります。
早飲みのタイプはさわやかな酸味が感じられるフルーティな味わいとなり、熟成のタイプはバラのような華やかな香りと酸味が調和した複雑な味わいのものとなります。
テンプラニーリョに合う料理、おすすめの人
軽めの味わいのテンプラニーリョには、生ハムやイベリコ豚などがよく合います。
また、その強めの酸味がトマトベースの料理ともよく合うので、ラタトゥイユやトマトソースのピッツァなどとも相性抜群です。
熟成されたテンプラニーリョには、とろりと煮込んだ牛肉の煮込み料理などがよく合います。
しっかりと樽熟成された赤ワインを飲みたい人にはおすすめです。
まとめ
テンプラニーリョから作られるワインは、手頃な普段飲みのタイプから、最高級ワインまで様々あります。
軽い味わいのものから深く熟成されたものまで、好みに合わせて選べるので、スペインワインを楽しむためには、まずはテンプラニーリョを試してみる事がおすすめです。
スペイン料理に合わせるだけでなく、さまざまな料理と合わせてカジュアルに楽しみたいワインです。
つねご
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