1969年の7月20日、アポロ11号が月面の「静かの海」に着陸し、人類が初めて月面に降り立ちました。
誰もが知っている事ですが、ワインに関係するこんな出来事があったとか…
敬虔なクリスチャンであるエドウィン・バズ・オルドリンは、人類が長い時間を掛け月まで辿り着けた事を感謝しようと、長年自分が通った地元テキサス州ウェブスターにある教会のディーン・ウッドラフ牧師に相談を持ち掛け『聖餐』用のパンとワイン(と杯)を譲り受けて妻にも誰にも言わずに月着陸船へ私物として持込みました。
そしてアームストリング船長が月着陸船から月面に出る直前に船内でキリスト教式にパンとワインで『聖餐』を行いました。
オルドリン操縦士は聖餐の直前に「こちらは月着陸船の操縦士です。私はこの放送を聞いている人々に対し、誰であろうと、またどこにいようと、しばらくの間手を止めて【中略】それぞれの方法で感謝をしてほしいと願います」と語った後、1人で聖餐を始めました。
その時、彼の横にいたニール・アームストロング船長の様子を「敬意を示すようにじっと私を見つめていた。私には何も言わなかった」と、後年語っています。
その先年、アポロ8号の飛行士が月の周回ミッション中に聖書の創世記の一節を朗読したことに
オルドリンは影響を受けたのでしょう。
しかし、彼は月からの帰還後しばらくの間『聖餐』のことを公にする事なく後年、彼の著書「月からの帰還」の中で初めて明らかにされました。
あまり伝えられていない事らしいですね。
宇宙でワインを飲んだらどのような気分なのでしょう?
ちなみに、ワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館の「アメリカを形成した101の物」に展示されているアポロ月面着陸の宇宙服などとならんで、アメリカワインの実力を世界に知らしめた「パリスの審判」で優勝した前出の赤白のワインが並んでいるそうですよ。見てみたいですですね。
つねご
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