八百屋やスーパーに行くとほぼ一年中見ることができるキュウリですが、その旬は夏です。旬の野菜には人間を助ける栄養を効率よく摂取できると言われていますが、キュウリは昔から身体を冷やす効果があると言われています。味にも癖がなく、夏の食欲不振の時期であっても食べることができて、体の調子を整えてくれる強い味方になってくれるのです。
原産と品種
キュウリの原産はインド西北部、ヒマラヤ山麓で3000年以上前から栽培されていた記録が残っています。その後西アジアに渡り定着、その後全世界に広まっていきました。日本には平安時代の頃薬物として渡来をしました。その頃のキュウリは青い時の苦味が強かったようで実際に食用の野菜として栽培されるようになったのは江戸時代末期から明治時代でした。キュウリの品種には、生産料の9割以上をしめる華北系白いぼ種の他に、華南系黒いぼ種、ピクルス種などがあります。華北系白いぼ種は品種改良により、身に光沢があり白い粉のようなブルームをなくしたキュウリが誕生し、現在はこのブルームレスキュウリが主流になっています。
栄養と食べ方
キュウリというと「最も栄養のない野菜」という肩書きがつくことがあります。なぜそのように言われるようになったのでしょうか。そこにはある世界記録が関係していると思われます。キュウリが「最もカロリーの低い果実」としてギネスブックに世界記録として登録されたのです。これが転じて「栄養がない」という表現で広まったことによって不名誉な肩書きが生まれたのですが、カロリーが低いからといって栄養がないわけではありません。実際にキュウリの栄養成分を見てみると、確かに水分が95%以上と他の野菜に比べて高いのですが、成分としてはカリウム、ビタミンK、ビタミンC、カルシウム、ナトリウム、食物繊維などがあります。これらによって、体に負担をかけることなく水分を補給しながら、利尿効果もあるので二日酔いやむくみの解消に有効な野菜であることがわかります。食欲が落ち、冷房で体が冷えむくみがちな日本の夏にはもってこいの野菜なのです。ここで注目したいのが「キュウリをぬか漬けにして食べる」という方法です。ぬかに含まれるビタミンB1と一緒に摂取することで、あれた胃粘膜を整えることができ夏バテにはますます最適な野菜となります。
選び方・保存の仕方
キュウリはあまり日持ちがする野菜ではありません。なので選ぶ時に大事にしたいのがキュウリの鮮度。そのためイボがしっかりとあり、皮の緑の濃い、曲がっていてもいいので太さが均一のものを選ぶといいでしょう。保存する時には水気を拭き取り立てた状態で、野菜室保存がお勧めです。
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