葡萄酒物語: ワインをめぐるとっておきの17話
文:安齋喜美子 絵:宇野亞喜良
目次
1.わかちあう悦び
・幸せの黄色いラベル
・神の賜物
・もうひとりの英雄2.心の痛みが消えるまで
・世にも美しい「気つけ薬」
・小さな薔薇の記憶
・異邦人の救世主
・「憂いを払う」という名のシャトー3.終わりよければすべてよし
・成功か大破壊か
・華麗なる逆転劇
・強き物、汝の名は「母」4.栄光に包まれて
・「かわいい」の王国
・勇者の時代
・天才の引力
・悪魔を「星」に変えた修道士
5.魅力あふれる名脇役
・「ベルばら」的ワイン考察
・元祖ボンドガール
・ワイン選びのバイブル
タイトル通り、歴史上の人物とワインに関わる17の物語です。
歴史の古い、著名なワインにはそれぞれ物語があります。
グレース・ケリー、ルイ14世、ナポレオン、ポンパドゥール夫人、マリーアントワネット…
歴史上の人物は、どのようなワインを、どのような思いで飲んでいたのかを知ると、
なんだかワクワクしてきますよね。
1本1本のワインに秘めた、歴史的な物語をドキドキしながら読むことができます。
歴史上の出来事にワインが深く関わっている事は、何となく知ってはいましたが、ここまで深く関わっていたのか・・・と驚くことも沢山ありました。
歴史上の出来事、芸術の世界、当時の文化など色々と想像しながら読み勧めると、知っているワインもまた違って見えてきます。
グレース・ケリーに元気を与えたシャンパーニュ
コッポラを魅了したカリフォルニアワイン
ポンパドゥール夫人の最強のリベンジワインである、ボルドーワイン
どのワインも非常に高級ワインですが、頑張れば飲めなくは無いワインです。
特別な機会があれば、歴史上の人物と関わりのあるワインを、その物語を思いながら飲んでみるのもいいですよね。
本編の最後に、登場したワインの情報があるのも、とても興味深いです。
ちなみに登場したワインは…
ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット
モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアル
クリュッグ グランドキュヴェ
ルイ・ロデレール
シャトー シャス スプリーン
ルビコン・エステート
シャトー ラフィット ロートシルト
などなど…
シャンパーニュが多いです。
やはり、シャンパーニュは限られた場所で作られる、非常に手の込んだ贅沢なワインなので、魅了される人、素敵な物語も沢山あるのでしょう。
また、挿絵もきれいで読む進めるうちに、その世界に飛び込んで行くようです。
ワインに興味のある人はもちろん、歴史、芸術に興味がある人にも、
是非読んで頂きたい本です。
つねご
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