ヴィオニエのおもな産地と品種の特徴
ヴィオニエはフランスのローヌ地方でおもに生産される、白ワイン用のぶどうの品種です。
病気にかかりやすい、風に弱いなど、栽培が難しいため、大量生産には向かない品種といわれており、以前はわずかな生産量しかありませんでした。
しかし、1980年代後半以降少しずつ人気が出始め、徐々に栽培量は増えていき、いまでは世界各地で生産されるようになりました。
全体としての生産量はそれほど多くはありませんが、アメリカ西海岸のカリフォルニアや、オーストラリア、ニュージーランド、ギリシャ、また日本でも生産されています。
オーストラリアなどでは、赤ワインのシラーズに少量のヴィオニエを混ぜて、シラーズの強さを和らげ、香りを華やかにするという製法が取られることもあります。
味と香り、色の特徴
ヴィオニエの最大の特徴は、その香りの豊かさです。
生産される地域によっても変わりますが、白桃や洋ナシ、またはスミレのような香りともいわれます。
華やかでフレッシュな香りは、一度味わうと忘れがたいものです。
ヴィオニエのワインの色は濃い黄金色で、きらめくような艶があり、粘性が感じられます。
味はしっかりとコクがあり、酸味は比較的弱く、トロっとした果実味が感じられます。まろやかさがありますが、後味には少しスパイシーな感じも残ります。
フランスのローヌ地方のコンドリュー地区や、シャトーグリエなどが、ヴィオニエの豊かな特徴を最も引き出しているといえるでしょう。
ヴィオニエに合う料理、おすすめの人
ヴィオリエはその特徴的な香りを生かして、少しクセのある料理に合わせることができます。エスニック料理や香りの強い料理、ピリ辛の中華料理などとも相性がよく、料理の味を引き立ててくれます。
白ワインでもしっかりとしたコクを楽しみたい人、ワインの香りをしっかりと味わいたい人におすすめです。
いつもコクのある白ワインを求めてシャルドネを選んでいるのなら、たまにはフローラルなヴィオニエにしてみても良いかもしれません。
まずは、歴史のあるフランス・ローヌ地方のものがおすすめです。
パーカーポイント100点を40回以上獲得している、ローヌのカリスマ生産者ミシェル・シャプティエが作るワイン。
”宇宙の力”を作物の栽培に活かしていく、ビオディナミ(バイオダイナミクス)農法で栽培されたヴィオニエ100%のワインです。
シャプティエのワインは、すべてのワイン愛好家にワインを楽しんで頂けるように、すべてのワインに点字ラベルを採用しています。
つねご
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