特徴
ゲヴェルツトラミネールは、スパイシーさが特徴の白ワイン用ぶどうの品種です。ぶどう自体はやや灰色がかったピンク色の実をしていますが、この品種から作られるワインは全て白ワインとなっています。
作られたワインからはライチやグレープフルーツ、バラの香りがしますが、その香りはぶどうの実の時点で強く、実の香りを嗅いだだけでそれがゲヴェルツトラミネールだと判断できると言われています。
一方、「ゲヴェルツ」とはドイツ語で「スパイス」という意味を示すように、コショウのようなスパイシーな香りがする事もゲヴェルツトラミネールの特徴の1つとも言えます。
また春先の芽吹きが早く霜害に合いやすいため、栽培が難しいという特徴も持っています。そのためか、品種としての知名度はそこまで高いわけではありません。
主な生産地
フランスのアルザス地方が主な産地となっており、この地方の代表的なワインとしても扱われています。またジュラ地方では「サヴァニャン」と呼ばれる品種のぶどうを育てており、別品種とされていますがゲヴェルツトラミネールとほぼ変わりがないとも言われています。
そのほか、ドイツやオーストリアでも栽培が多く行われているほか、アメリカのカリフォルニア州からオレゴン州にかけては広い栽培面積が割かれています。
味わい方
ゲヴェルツトラミネールからは、甘口と辛口両方のワインが作られます。バラやライチ、スパイシーな香りを存分に楽しめる辛口ワインに対し、熟したメロンやピーチのような香りがするのが甘口ワインの特徴です。
特に甘口ワインに関しては、ドイツやオーストリアでアウスレーゼクラスの甘口高級ワインが作られることで有名です。デザートワインとして高い評価を集める品種となっています。
日本での栽培
フランスのアルザス地方やドイツのような涼しく乾燥した地域での栽培に適している点から、日本の北海道でもゲヴェルツトラミネールの栽培が行われています。粘土質の土壌や日当たりが必要とされる面からも、北海道という土地の特徴に適し積極的に栽培が行われている品種の一つとなっています。
おすすめの料理
ゲヴェルツトラミネールは、スパイシーな味付けに合わせた料理としてスパイスを多用するタイ料理やカレー風味の味付けがされた料理などがおすすめされます。
また、複雑なアロマを楽しむため、白身魚などを使ったシンプルな味付けの料理が推奨されることが多くあります。
おすすめのワイン
・フランス・アルザスの定番といえば…
フランス・アルザス地方のゲヴェルツトラミネールと言えばこれ。
ヒューゲルはこのゲヴェルツトラミネールの上品さとデリケートな味わいで何世代にもわたり高い評価を得ています。
・コスパの良さが人気
常に時代を先取りする”イノベーティブ”な生産者「コノスル」の、ハイ・コストパフォーマンスなワイン。
はっ!とするような強烈なライチの香りや、マスカット、メロン、バラの花びらの甘くエキゾチックな香り。
酸味も生き生きしているので、香りの割にはドライな印象を受けます。
つねご
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