辛口白ワインの代表的なワイン「シャブリ」…
と言われても、「シャブリ」っていったい何?
白ワインである事はわかるけど、
色々な「シャブリ」があるみたいで良くわからない…
そんな方は少しだけ「シャブリ」について知ってみましょう。
シャブリとは
シャブリとは、フランス・ブルゴーニュ地方のシャブリ村で作られる白ワインの事を指します。
ブドウ品種はシャルドネのみ。
生産地の名前がワインの名前になり、
厳しい基準を満たしたワインだけが「シャブリ」と名乗る事が許されています。
シャブリの特徴
シャブリ村は、大昔は海底だった土地が隆起してできているので、
地層には貝殻などの海の堆積物が多く含む、石灰質の土壌です。
その土壌の影響で、シャブリからミネラルの風味を感じる事ができます。
また、冷涼な気候で作られているので酸味が強く、シャープな印象が強くなります。
シャブリの種類
ブルゴーニュワインがランク分けされえているように、
「シャブリ」も4つランクに分けられます。
手頃な物から高級な物まで、すべて「シャブリ」なので、
ランクの見分け方を覚えておきましょう。
ランクの高い「シャブリ」から順に説明します。
1:シャブリ グランクリュ(Chablis Grand Cru)
シャブリ地区の中で、急斜面の日当たりの良い特級畑(グランクリュ)
で作られたワイン。
長期熟成が可能な最高品質のシャブリ。
「Chablis Grand Cru」と「Bougro」などの畑名が表記されています。
(Appellation Chablis Grand Cru Contrôlée)
約100haの土地に7つの特級畑があり、それぞれに個性があります。
シャブリ全体の数パーセントしかありません。
2:シャブリ プルミエクリュ(Chablis Premier Cru)
特級畑に次いで評価の高い一級畑(プルミエクリュ)で作られたワイン。
熟成しても、すぐに飲んでも楽しめるバランスの良いシャブリ。
「Chablis Premier Cru」と「Fourchaume」などの畑名が表記されています。
(Appellation Chablis Premier Cru Contrôlée)
グランクリュを囲うように、40ほどのプルミエクリュが点在し、
合わせると約780haになります。
3:シャブリ(Chablis)
シャブリ地区全体の半分強の約3500haで作られているワイン。
「Chablis」と明記されているだけで、畑の名前は表記されていません。
(Appellation Chablis Contrôlée)
いわゆる「AOCシャブリ」と言われる、通常のシャブリです。
シャブリ地区にありながら、土壌がシャブリ特有のキンメリジャン(牡蠣などの堆積物の土壌)ではない土地でつくられたワイン。
シャブリよりも少ない1000ha弱の土地で作られています。
シャブリ同様、シャルドネの酸味がキリッとした手頃な白ワインです。
「Petit Chablis」(Appellation Petit Chablis Contrôlée)と表記されています。
あくまでプティ シャブリであって、シャブリではありません。
「シャブリは生ガキに合う」と言うけれど…
「シャブリは生ガキに合う」とよく言われますが、そうれはもう昔の話のようです。
昔の生ガキは鮮度が良くなかった為、
酸味のあるワインを飲めば大丈夫だと考えられていました。
その為、ブルゴーニュの中でも冷涼な気候で作られた、
酸味のあるシャブリが良く飲まれていたから、
シャブリは生ガキに良く合うと考えられていたようです。
近頃のシャブリは、他のブルゴーニュ地域と同様、
乳酸発酵によって、まろやかで芳醇に仕上げる事が多くなりました。
合わせ方は好みですが、今はどちらかと言うと、
シャブリには火を通した魚介類との方が相性が良いです。
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つねご
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