1000年以上の歴史を持つ日本固有種の白ワイン用ぶどう品種「甲州」

特徴

1300年もの歴史を持つ欧州系品種の日本固有品種が「甲州」です。主に山梨県を中心に栽培されており、淡い赤紫色の果皮が特徴的です。山々が雨風を防ぎ、そして日照時間も長いという山梨県の特徴がこの甲州の栽培に適しているとして長い歴史を歩んできました。
山梨県以外では山形、大阪、島根などで栽培されていますが、日本全国の生産のうち80パーセント以上は山梨で栽培されています。

味わい

穏やかな酸味とスッキリとした味わいを持っています。何より、日本酒やみりんなど和の味わいを感じられるのが特徴となっています。アルコールも控えめなことから、食卓の場などでも親しまれやすい白ワインとして知られています。

生食用としても

ワインとしてだけでなく、生食として味わうこともできます。甘みはもちろん、酸っぱさを感じられるぶどうとして好まれています。また果汁が多いのも特徴で、口にしたときのジューシーさが高い人気を集めています。

歴史

いつから日本にあるのかという問いに対し、代表的な諸説を2つ持っています。1つは平安時代末期に雨宮勘解由という人物が自生の山ぶどうとは異なる蔓植物を発見し、自宅に持ち帰り繁殖に成功させた実が甲州であるという説と、奈良時代の高僧である行基が発見し広まった種が甲州であるという説です。
どちらにせよ、日本で1000年以上の歴史を持つぶどうとして、さらにアジア系のぶどうではなくヨーロッパ系のヴィティス・ヴィニフェラというぶどうとして現代でも愛されている品種です。

シュール・リー製法

甲州ワインは主に「シュール・リー製法」で作られる辛口ワインが主流です。通常、発酵完了後に取り除く発酵過程で発生する澱みをそのままにして、ワインと触れ合わせたまま越冬するという製造方法で、フランスでは「ミュスカデ」という有名な白ワインでも採用されている製造方法です。
酵母やイーストなどを利用した複雑な味わいが生まれる製造方法で、甲州ワインはこの方法ですっきりとした口当たりの上に旨味が感じられる辛口ワインを醸造しています。

良く合う料理

甲州から作られた白ワインと合う料理として、鉄板とも言われる料理が「和食」です。フランスやドイツなどの外国で作られたワインとは一味違う、和を感じられる口当たりが和食の風味とよくマッチすると知られています。
特に推奨されているのが魚料理です。海外からのお客を日本でおもてなしするときなどに、甲州ワインとそれに良く合う魚料理を出すと喜んでもらえるかもしれません。

菜花とシラスの炒め物は甲州の白ワインで!

おすすめ甲州ワイン

「デカンタ・ワールド・ワイン・アワード」にて3年連続金賞以上を受賞するなど、世界の品評会で評価の高いワイナリー。
1923年創業の伝統の下、甲州のパイオニアとして品格を重んじたワイン作りに取り組んでいます。
鳥居平地区は日本ブドウの発祥地と言われ、古くから高品質のブドウを産み出す地域として知られています。
その限られた地区で作られた上質な甲州からできたワインは、まろやかな口当たりで落ち着いた酸味と凝縮した旨味が調和し、複雑な味わいです。

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