5月20日は、東京港と成田空港の開港記念日です。
東京港は1941年に、成田空港は1978年に開港しました。
日本を代表する、海と空の玄関が同じ日に開港していたとは、意外と知られていないようです。
「港」を英語で表すと「Port」です。
そこで今日は、知っているようで意外と知らない「ポートワイン」についてご案内します。
ポートワインとは?
ポートワインとは、ポルトガルで作られる酒精強化ワインの事を指します。
発酵途中で、まだ糖分が残っているワインに、ブランデーを加えて発酵を止めて作られているので、独特の甘味と香り、高いアルコール度数が特徴です。
三大酒精強化ワインの一つとしても数えられています。(他は、ポルトガルのマデイラ、スペインのシェリー)
ポートワインの歴史
ポートワインの産地のポルトガル北部のドウロ渓谷で14世紀頃からワイン作りが始まりました。世界的に有名になったのは、17世紀後半からイギリスへ大量に輸出されるようになってからです。
独特のコクと甘味のある味だけでなく、通常のワインと比べて劣化しにくい為、積極的に輸出がされていたようです。
ポートワインの種類
ポートワインは大きく分けると黒ブドウから作られる、ルビーポートとトゥニーポート。
そして白ブドウから作られるホワイトポートの3種類に分けられます。
ルビーポート
「ポルトガルの宝石」と言われる程、鮮やかなルビー色が特徴で、ポートワインの定番です。
3年の熟成を経て作られるルビーポートは、赤ブドウ特有のタンニンがありながらも、甘味もしっかりと感じるパワフルなワイン。
食後にチョコレートなど一緒に楽しむ事が多いです。
トゥニーポート
ルビーポートよりさらに熟成期間が長いのがトゥニーポートです。
色もさらに濃くなり、味わいも滑らかになります。
抜栓してからも長く楽しめます。
ホワイトポート
白ブドウから作られたホワイトポートは、適度な酸味があるので食前酒として飲まれます。
甘口も辛口もあるので、幅広く楽しめます。
ヴィンテージポート
ルビーポートの中で、特別に良いブドウが出来た年に限り(10年で2,3回)ヴィンテージポートが作られます。
2年間の樽熟成の後、澱ごと瓶につめ数十年寝かせます。100年以上寝かせる事ができるワインもあるそうです。
少し口に含んだだけで、柔らかいタンニン、複雑な香りをいつまでも楽しむ事が出来ます。
「異国の地で、悠久の時を瓶の中で過ごしたブドウの果汁は、私に何を語り掛けるのか…」と物思いに耽ってみても良いかもしれません。
ポートワインの良いところ!
手頃な値段
ワインの値段は様々ですが、ポートワインは比較的手ごろな値段の物が多いので、躊躇せずにチャレンジできます。
長く楽しめる
ポートワインだけでなく、酒精強化ワインの良い所として、コルクを抜いてから長く楽しめます。
トゥニーポートなら1ヶ月以上は冷蔵庫に入れておけるので、食後にチョコレートを一粒食べる感覚でチビチビと楽しめます。
お酒を沢山飲めない人にも、ゆっくりと飲めるワインです。
自由に飲める
ポートワインは冷やして飲むのが一般的ですが、氷を入れて飲んでみたり、炭酸で割ってみたり、色々な飲み方を楽しめます。
また、パンケーキやプリンなどに少し垂らしてみると、極上のスイーツのような香りがしてきますよ。
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つねご
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