パワフルでコスパが高い…だけじゃない!チリワイン

チリ

日本においてその流通量がトップクラスのチリワイン。2015年には当時長年1位だったフランスを上回り、輸入量トップになりました。日本におけるチリワインのイメージは安くて美味しいというイメージ。しかしその美味しさにはチリならではの特色がみられるのです。

チリの気候・歴史

チリワインの美味しさの秘密には、ワイン生産が盛んになるまでのチリの歴史が大きく影響しているといっても過言ではありません。

南米大陸でワインのためのブドウ栽培が始まったのはスペイン統治時代の16世紀のこと、当時、スペイン人によってその栽培法が伝えられました。その後スペインから独立したチリは、チリワインの歴史にとっての大きな一歩を踏み出します。それが19世紀に導入されたフランス系のブドウ品種です。現代では「チリ・カべ」と称されるようになったカベルネ・ソーヴィニヨンをはじめ、この当時導入された主要なブドウ品種の苗木は、その後、接ぎ木をされることなくそのまま育てられました。その為、今やフランス以上に純粋な品種を保っているブドウで作られています。

加えて、当時、ヨーロッパ全土を襲ったブドウの天敵である害虫「フィロキセラ」の被害を逃れるため、フランスのワイン醸造家がチリへと渡ってきていたのも、チリワインの発展に大きな影響を与えた出来事でしょう。

しかし、チリのワインが美味しさで評価されることになった最も大きな要因が、ブドウ栽培に向いているチリの気候とその地形でしょう。チリは乾燥していて日照時間が長く、昼夜の寒暖差が激しい気候で、それらは成熟した上質なブドウを育てる条件にピッタリと当てはまります。加えて、その地形から害虫の被害を受けづらいという利点もあるのです。

チリワインの生産地

チリは南北に長い国土を持つ国で、ワインの産地も北部・中部・南部と分けられます。その中でもワイン造りが盛んなのは、北部と中部。特に中部にあるセントラル・ヴァレー地方はチリワインにとって最も重要な産地と言えるでしょう。セントラル・ヴァレー地方のラベル・ヴァレー地区では、チリ全土で生産されるワインの4分の1もの生産量を誇る一大ワイン産地であり、カベルネ・ソーヴィニョンを代表とした幅広い品種のブドウが栽培され、良質なワインが生産されています。また南米のボルドーとも称される、マイポ・ヴァレー地区で造られる赤ワインは、その豊かな果実味とともにその飲みやすさが高く評価され、チリの最高品質のワインを生み出す生産地と言えるでしょう。

チリワインの特徴

赤ワインの生産が全体の75%以上で、生産の多いブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カルメネール。
白ワインは、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネが多く栽培されています。
赤も白も、飲んですぐにインパクトが伝わる、力強さがあります。それは大変恵まれた気候条件で、ブドウの完熟度が高い為、果実味溢れる濃厚な味高いアルコール度による力強さを持ったワインが作られているからです。
余韻がやや短いものの、わかりやすく親しみやすいワインが多いです。

チリワインといえば、やはり触れておきたいのがそのコストパフォーマンスの高さ。チリでは栽培に適した広大な畑で良質なブドウが効率的に造られ、大規模なワイナリーにより、人件費を抑えたワイン生産が可能であることで安価で美味しいワインを創り出しているのです。
とは言え、フランスを始め海外の一流の生産者もチリでワイン造に関わるようになり、高級ワインも多く作られています。なので、安いワインの国の印象だけでは、本当に美味しいチリワインを見逃してしまうかもしれません。

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知っておきたいチリワイン

1870年創業、135年以上の歴史を誇る名門エラスリス。
大手ワイナリーが大量生産のワインを造るなか、自社畑のぶどうにこだわり、他のワイナリーに先駆け
「高級レストランでも扱われるような高品質ワイン」 を造り続けてきました。
手頃なワインから、高級ワインまで幅広いラインナップがあるので、色々と試してみる価値のあるワイナリーです。

チリの高級ワインと言ったらこれです。
ボルドーの名門・シャトー・ムートン・ロートシルトと、チリの名門・コンチャ・イ・トロのジョイント・ベンチャーにより、生みだされたアルマヴィーヴァ。
チリの恵まれた気候で育てられたブドウを、長い歴史の中で培われたムートン・ロートシルトの技術で醸造されたワインは、まさに「チリのオーパスワン」です。

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