明治神宮にフランス・ブルゴーニュの樽が飾られているのをご存じでしょうか?
千代田線明治神宮原宿駅とJR原宿駅から、鳥居をくぐって南参道を歩く事数分…。
都会では味わえない森林浴をしている気分になってきた頃、右側に清酒菰樽が見えてきます。
これもこれで見ものですが、その反対側にあるのが…
フランス・ブルゴーニュ地方のワイン樽が60樽並んでいます。
神社では中々見られない光景です。
明治天皇御製
よきをとりあしきをすてて外国に
おとらぬくにとなすよしもがな「和魂洋才」を旨とし、わが国の伝統のこころを守りつつ、西洋の優れた文物を採り入れた明治時代。御在世中、まさに国民の模範となって近代化を推し進められた明治天皇は、断髪、洋装をはじめ、衣食住の様々な分野において西欧文化を積極的に取り入れられました。食文化においても率先して洋食をお召し上がりになり、西洋酒としては特に葡萄酒をお好みになられました。
明治天皇が特にワインを好んで飲んでいたとは…。
2006年からブルゴーニュワインの奉納が始まり、今の60樽になったそうです。
樽に記載されている内容は、上から
・作り手
・銘柄
・格付け(畑名)
・住所(郵便番号)
・地域、国
となっています。
なので、上の画像の樽は
・ドメーヌ・シャンピ
・コルトン・シャルルマーニ
・特急畑
・21200 ボーヌ
・フランス ブルゴーニュ
という事になります。
ジュヴレシャンベルタン、コルトン、クロ・ヴージョ、シャンボールミュジニー、ヴォーヌロマネ…赤ワイン中心にブルゴーニュを代表するワインが並びます。
DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)とドメーヌ・ルロアもありました!
でもDRCの樽にはプレートがついておらず、銘柄(作り手がDRCもワインはロマネ・コンティとは限りません)が何かわかりません。
ロマネ・コンティではなくエシェゾーだったという話は聞いたことがあります。
いずれにしても、樽一杯のDRCのワインはいくらするのかなぁ…なんて考えてしまいます。
もちろん、この樽にはすでにワインは入っていませんが。
あと、もう一つ気になる事が、奉納されたワインはどうなるのか…。
通常、清酒の場合は、直会(なおらい)といって、祭りの後に神前に供えた清酒を神職と参列者が頂くそうです。
ワインの場合はどうするのでしょうか?
保存はどうしているのか?
神職と参列者が頂くとしたらグラスはどうするのか?
考え出すときりがありませんね。
明治神宮にブルゴーニュワインが奉納されているとは、意外と知られていないようです。
原宿駅からちょっと寄り道の感覚で見る事ができるので、ちょっと足を延ばしても良いかもしれません。
見る価値はあります。
つねご
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