「饗宴の儀」の晩餐会でサーブされたワイン

 

2019年10月22日。
天皇の即位を祝う「饗宴の儀」の晩餐会が皇居・宮殿で行われ、
各国の元首や首脳、国際機関の代表など約300人が出席しました。
その時のメニューはこちらです。

前菜 かすご鯛姿焼、海老鉄扇、鮑塩蒸、百合根、鴨錦焼、黄柚子釜、篠鮟肝、栗、胡瓜
酢の物 魚介酢漬(スモークサーモン、帆立貝、鮃、公魚(わかさぎ))
焼物 牛肉アスパラガス巻、ブロッコリー、生椎茸、小玉葱、小トマト
温物 茶碗蒸(鱶鰭、舞茸、三つ葉)
揚物 三色揚(蟹、鱚、若鶏) 紅葉麩、慈姑、銀杏、松葉そば
加薬飯 鯛曽保呂、筍、椎茸、干瓢、錦糸玉子、紅生姜
吸い物 伊勢海老葛打、松茸、つる菜
果物 メロン、苺、パパイヤ
菓子 和菓子2種

飲み物 日本酒、ワイン(白=コルトン・シャルルマーニュ2011、赤=シャトー・マルゴー2007)、ミネラルウオーター、日本茶、フレッシュオレンジジュース

宮中晩餐会の料理は基本的にフランス料理ですが、平成の祝宴と同じく今回にコンパクトに提供できる日本料理が選ばれたようです。
飲み物も日本酒だけではなく、フランスワインが選ばれているのも宮中晩餐会の基本的なおもてなしと考えられます。

コルトン・シャルルマーニュ(Corton-Charlemagne )

フランス・ブルゴーニュ地方のシャルドネ100%の白ワイン。
白ワインの王様と言われるモンラッシェと並ぶ、最高級の白ワインの1つです。
辛口のですが、蜜のような香りとナッツのような香ばしさ、
そしてキリッとしたミネラル分を感じる複雑な白ワインです。

中世ヨーロッパの英雄・カール大帝のフランス名「シャルルマーニュ」の名前がついている歴史の古いワインで、
赤ワインを飲むとカール大帝の立派な白いひげが赤く染まってしまうので、
婦人に白ワイン(コルトン・シャルルマーニュ)を飲むように勧められた…という話もあります。

今回は2011のコルトン・シャルルマーニュですが、
コルトン・シャルルマーニュを作る生産者は幾つかあるので、
今回はどの生産者のワインなのかはわかりませんが、いずれにしても最高の白ワインであると事は間違いありません。

ちなみに平成の祝宴でも白ワインはコルトン・シャルルマーニュで、ヴィンテージは1985年でした。

シャトーマルゴー(Ch.Margaux)

フランス・ボルドーの赤ワインで、五大シャトーと呼ばれる最高級ワインの一つ。
カベルネ・ソーヴィニョンが中心のフルボディの赤ワインですが、
ボルドーワインの中で「最も女性的なワイン」と言われ、日本でもファンの多いワインです。

アーネスト・ヘミングウェイを始め、イギリス初代大統領ロバート・ウォーポール、
第三代アメリカ大統領のトーマス・ジェファーソンなど多くの世界の著名人か愛し、数々の逸話のあるワインです。

シャトーマルゴー2007は取り立てて良い年ではないので、何の意図で2007年を選ばれたのでしょうか。

 

宮中晩餐会で振舞われるフランスワイン

宮中晩餐会では基本的にフランス料理が用意されるので、ワインもフランスワインが多いようです。
過去の興味深いエピソードとして、
2005年11月のモロッコ国王来日の歓迎式典にて、
宗教上モロッコ国王はお酒を飲む事が出来ないにも関わらず、
フランスの高級ワインが用意された(その時も赤ワインはシャトーマルゴーでした)という話があります。
たとえ国王がお酒を飲めなくても、フランスワインの銘柄におもてなしの気持ちを込めたそうです。

 

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