「ソムリエ」と聞くと、「格好良い」とか「すごい人」というイメージがあるかもしれません。
ワインの知識も豊富で、味覚も鋭い…それでいてスマートだったり…
「ソムリエ」の醸し出す雰囲気が、ワインの世界をより魅力的にしているのかもしれません。
でも、最近「○○ソムリエ」という資格が増えています。
「ソムリエ」って何?
「専門家」って意味?
そもそもソムリエとは…
ソムリエ 【フランス sommelier】
ワインに関する専門的知識をもち,レストランなどで客の相談に応じてワインを選ぶ手助けをする給仕人。出典:三省堂 大辞林 第三版
要するにレストランのワインのサービス係の事を指します。
ワインの専門知識を持つだけでなく、状況に合わせてワインをサービスする人の事です。
フランスやイタリアでは国家資格がありますが、日本では日本ソムリエ協会(JSA)と、日本ソムリエ連盟 (ANSA) が認定する資格があります。
ワインを扱う仕事に就いている人なら取っておきたい資格だけでなく、一般の人も何となく憧れる資格です。
「○○ソムリエ」
「ソムリエ」には「専門家」+「格好良い」と言うイメージがあるせいが、
「○○ソムリエ」が多いな…と感じますよね。
逆に「ワインソムリエ」と「ワイン」をつけないと、
何の「ソムリエ」か分からない…という状況です。
それでは「○○ソムリエ」はどれ位あるのでしょうか?
野菜ソムリエ
野菜ソムリエは、2001年に「日本野菜ソムリエ協会」が始めた民間資格です。
「○○ソムリエ」のはしりでしょうか。
個人的には、初めて耳にしたときに、ビックリした記憶があります。
芸能人が取得している事が多いせいもあるのか、人気も認知度も非常に高い資格です。
温泉ソムリエ
2002年の作られた民間の資格です。
温泉分析書の読み方、入浴法のなどを受講するセミナーに参加して取得できる、
1万7000人以上の認定者がいる人気資格です。
温泉ソムリエ認定後は、ステップアップセミナーを受講して、さらに上級資格を取得することができるのも魅力です。
ワインに詳しければ食事が楽しくなるのと同じように、
温泉に詳しければ旅行も楽しくなりそうですね。
だしソムリエ
日本の食文化の要である「だし」を知る事によって、
「料理」「商品開発」「メニュー開発」に生かせる専門家を育成する、民間の資格です。
3級から1級まであり、「だし」を極める事により料理の仕事の幅が広がるようです。
みそソムリエ
「みそソムリエ認定協会」が認定する呼称資格。
みその歴史、効用、種類、原材料などの専門知識や、みそ職人による仕込み方の講義、
塩分や旨味をみる みそ汁判定、日本各地のみそを味わい判別する実技試験など
味わい深いみその魅力的な世界を体得し、取得できる資格です。
その他…
ごはんソムリエ、塩ソムリエ、オリーブオイルソムリエ、洗濯ソムリエ、タオルソムリエ…
数えきれない程のソムリエ資格があり、これからも増えるのでしょうね。
言葉は変化する
ソムリエという言葉は「動物の使い手」から始まり、後に王様の荷物を取り仕切る者、
そして宮廷の料理とワインを管理する者と変化をして、現在の意味になりました。
言葉の意味は変化するので、「ワインのサービス係」の意味の「ソムリエ」も変化して当然なのかもしれませんね。
ワインの仕事をしている者としては少し寂しいですが…。
つねご
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