家庭料理の定番の肉じゃが。
肉、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、糸こんにゃくなどを、油で炒めてから、醤油とみりんなどで甘辛く煮て作ります。
比較的簡単に作れる料理ですが、肉の種類や味付けは各家庭で違うので、好みの味は人それぞれ…。
簡単そうで実は奥の深い…まるで人間関係のような料理です。
肉じゃがとワインを合わせる
実は肉じゃがはワインと良く合います。
ジャガイモに染み込んだ肉の旨味と甘辛いダシの味は、
少し甘味のある白ワインや、渋みの少ない果実味のある赤ワインが良く合います。
リースリング
和食に良く合う白ワインと言えば、ドイツの辛口のリースリングです。
特にジャガイモはドイツでも良く食べらる野菜なので、リースリングとは好相性。
味の良く染みたジャガイモを口に含み、フルーティーで適度な酸味のリースリングを流し込むと、
スッ―と口の中で滑らかに調和します。
甘いワインは苦手…と言う方には「トロッケン(辛口)」という表記のあるドイツワインを選んでみて下さい。
ピノ・ノワール
和食に合わせやすい白ワインがリースリングなら、赤ワインはピノ・ノワールです。
渋みが柔らかく繊細な口当たりのピノ・ノワールは、和食と絶妙な組み合わせを見せてくれます。
肉じゃがの甘味には、果実味が豊かなアメリカやチリのピノ・ノワールが良く合います。
白ワインでは少し負けてしまう肉のコクにも、ピノ・ノワールなら上手く合わせる事ができます。
メルロ
牛肉を使った濃い味付けの肉じゃがなら、ワインも少しボリュームのある物を選びましょう。
メルロなら適度なタンニンとボリューム感で、牛肉の旨味をしっかりと受け止めて、優しく調和をしてくれます。
フランス・ボルドーのメルロでも良いですが、ここは日本のメルロにしてみましょう。
牛肉を使った贅沢な肉じゃがには、プレミアムな日本のメルロが良く合います。
ワインに合わせてひと工夫
そのままの肉じゃがでもワインと合わせられますが、
少し手をかけるだけで肉じゃがとワインの距離がぐっと近づきます。
・みりんの代わりに赤ワインを入れる
・だしの代わりにフォンドボーを入れる
・仕上げに少しだけバターを入れる
以上のうち、1つやるだけでも全然違ってきます。
逆に全部やると肉じゃがらしさが無くなるのであまりお勧めしません。
いつもの肉じゃがも、ワインで楽しめば、違う魅力が発見できます。
ぜひ、お試しください。
つねご
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