「これだけは知っておきたいワイン」を簡単に説明【ドン・ペリニヨンとその種類】

 

シャンパーニュの代表と言える「ドン・ペリニヨン」。
通称「ドンペリ」と言われるように、バブリーな印象のシャンパーニュと思われがちです。
しかし、宮中晩餐会のシャンパーニュは必ずドン・ペリニヨンがサーブされるように、
歴史も伝統もあり、誰もが認める由緒正しいシャンパーニュである事を忘れてはいけません。

ドン・ペリニオンは僧侶の名前

ベネディクト会の修道士ドン・ペリニヨンは、発酵中のワインを瓶詰めして放置したところ、偶然発泡性のワインが出来た…
という事からシャンパーニュが発明されたと言われています。
ドン・ペリニヨンは、葡萄の栽培技術を向上させ、異なる葡萄畑の葡萄を芸術的にブレンドし、黒ブドウから白ワインを作る圧搾方法も生み出しています。

ドン・ペリニヨンとは?

フランスのモエ・エ・シャンドン社によって作られるシャンパーニュ。
スパークリングワインについて
先述した通り、世界で初めて作られたシャンパーニュです。

ドン・ペリニヨンに使われるブドウは、
モエ・エ・シャンドン社の所有するグラン・クリュ(特級畑)の一番良い区画の、
最もすぐれた葡萄収穫年度(ヴィンテージ)のワインのみを原料として作り出されます。
通常のシャンパーニュ(ノンヴィンテージ)は出来の良い年の果汁を、そうでない年の果汁と混ぜてつくられますが、
ドン・ペリニヨンはすべて良い年のブドウだけで作られたヴィンテージ・シャンパーニュなのです。

高品質で調和のとれたドン・ペリニヨンは、世界の国家元首、著名人に愛され続けているシャンパーニュです。
高級なシャンパーニュは沢山ありますが、これだけ多くの人に愛され続けているシャンパーニュはドン・ペリニヨンくらいでしょう。

ドン・ペリニヨンの種類

一口にドン・ペリニヨンと言ってもいくつか種類があります。

・ドン・ペリニヨン ヴィンテージ
スタンダードなドン・ペリニヨン。
スタンダードとはいえ、8年熟成のヴィンテージ(良い生産年)シャンパーニュです。
生産量が比較的多い為、高級シャンパーニュの中では買いやすい価格です。

・ドン・ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ
通称「ピンドン」。
シャンパーニュのロゼは、白ワインと赤ワインを作ってから混ぜるという、特殊で贅沢な作り方をしています。
なので、価格は通常のドン・ペリニヨンの2倍ほど。
その分、リッチで華やかを気分を味わえます。
熟成期間は10年程です。

 

・ドンペリニヨン P2
P2とは、2度目のプレニチュード(熟成)を意味しています。
熟成期間は15年前後です。
価格は通常のドン・ペリニヨンの3倍ほど。
その分、より力強くふくよかな香りを楽しめます。

P2は「エノテーク」の後継です。
エノテークは古いヴィンテージなので、より高価になります。


・ドン・ペリニヨン P3
P2と来たら、P3もあります。
3度目のピークを迎えた希少品の熟成期間は20年前後。
価格は通常のドン・ペリニヨンの約20倍。
その分…なんてケチ臭い事を言えるような状況では無いでしょうね、これを飲むとしたら。

・ドンペリニョン レゼルブ・ド・ラベイ
シャンパン発祥となった、オーヴィレール修道院にちなんで、”ドゥ ラ ベイ(修道院)”という名が付けられています。
ラベルがゴールドなので「ドンペリ ゴールド」とも言われています。
熟成期間は20年前後です。

・その他
ラベルが光るルミナスボトルや、アンディ・ウォーホルなどのアーティストが描いたラベルのドン・ペリニヨンなどもあります。


 

世界中で愛されるシャンパーニュ、ドン・ペリニヨン

ドン・ペリニヨン
ドンペリ
ピンドン
ドン…
色々な言われ方をする、ドン・ペリニオン。
色々な人に愛されている証拠なのでしょう。

 

 

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つねご

・一般社団法人日本ソムリエ協会  ソムリエ ・一般社団法人日本ドイツワイン協会連合会  ドイツワインケナー ・一般社団法人ホールフード協会 野菜コーディネーター ・調理師 ・実はワインよりも釣りが好き→「まいにちワイン☆ときどき釣り」 https://mainchiwine.hatenadiary.jp/

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