「これだけは知っておきたいワイン」を簡単に説明【カルトワイン】

高価なワイン=カルトワイン?

【カルトワイン】というワイン、聞いた事ありますか?
「カルト」と言う言葉から宗教的でネガティブなイメージがありますが、
アメリカの一部の高級ワインが【カルトワイン】と言われています。

「アメリカの高級ワインと言ったら、オーパスワンでしょ?」
確かにオーパスワンは高級ワインです。
でも、カルトワインと言われているワインのほとんどが、
オーパスワンよりも高価に取引されています。

「え?何それ?聞いた事ないよ、そんなワイン」
そうです。それがカルトワインなのです。

五大シャトーやオーパスワンなど、世界には様々な高級ワインがあります。
確かに高いワインではありますが、一般的に流通しているワインです。
「お金があれば買える」ワインです。
しかし、お金があっても買えるとは限らないのが【カルトワイン】なのです。

アメリカ・ナパヴァレーが中心

カルトワインと特徴としては…
・ワイン業界以外のインテリ層が始めたワイナリー
・きわめて少量生産の高品質ワイン
・メーリングリストに登録された限られた人しか購入できない
そのほか、パーカーポイント100点を何度も取っているとか、ボルドースタイルだとか、
特徴がありますが、明確な定義はありません。
1990年前後にナパヴァレー中心に始まったようです。
オーパスワンも十分高価なワインではありますが、カルトワインはそれ以上に高価な物が多く存在します。

現在は一般の人でも購入が出来るカルトワインもありますが、
やはりビックリするような高価なワインがほとんどです。

カルトワインの一例

・スクリーミングイーグル
1986年に不動産業者のジーン・フィリップスとにより設立され、

「ワイン界のファースト・レディ」と称されるハイジ・バレットによって作られた、
世界中のワインマニアが憧れる赤ワインです。

 

・ハーラン・エステート
「オークヴィルからフランスのメドック格付け第一級シャトーに匹敵するカリフォルニア・ワインを造る」
と、1984年に不動産業で成功を収めたビル・ハーランによって設立されました。
ヨーロッパの伝統と最新技術を取り入れた超高品質のワインを作ります。

 

・ブライアント・ファミリー
弁護士として成功を収めたドナルド・L・ブライアント・Jr.によって設立されたワイナリー。
以前は限られたマニアにしか手に入らない究極のカルトワインとも言われていました。

 

・グレイス・ファミリー
1978年、ディック・グレースの家庭菜園のブドウから始まったワイナリーで、
カルトワインの元祖と言われています。
4000人待ちで、もっとも入手困難なカリフォルニアワインとも言われています。
売上げのほとんどを、世界中の恵まれない子供達へ寄付をしており、
東日本大震災の時も、岩手県の中学校へ実際に訪れ、寄付をしています。

・ダラ・ヴァレー・ビンヤード  マヤ
1986年にイタリア人実業家のグスタフ・ダラ・ヴァレによって設立。
95年にグスタフが亡くなった後は、日本人妻のナオコ・ダラ・ヴァレーがオーナになっています。


以上の5つのワイナリーが、5大シャトーならぬ、5大カルトワインと言われています。
その他にも、新しいカルトワインも誕生していますので、色々探してみるのも面白いかもしれません。
意外と簡単に手に入るワインもあるかも?!

これだけは知っておきたいワイン

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つねご

・一般社団法人日本ソムリエ協会  ソムリエ ・一般社団法人日本ドイツワイン協会連合会  ドイツワインケナー ・一般社団法人ホールフード協会 野菜コーディネーター ・調理師 ・実はワインよりも釣りが好き→「まいにちワイン☆ときどき釣り」 https://mainchiwine.hatenadiary.jp/

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