ワインといえば、フランスやイタリア、スペイン、ドイツなど伝統あるヨーロッパのワインが有名です。しかし近年になって、ワインの産地が世界中に広がりをみせています。中でもカリフォルニアワインで有名なアメリカや、チリ、アルゼンチン、ニュージーランド、南アフリカは新世界と言われています。そして日本でも各地で生産されるようになりました。ワイン生産が盛んな地域は、ブドウ産地でもある場合が多いです。
ワイン用のブドウが育ちやすい環境には、気温、湿度、土壌など様々な条件があります。それらが揃った場所がワイン産地として適した場所であり、これらは多くの場合地球上の緯度が大きく関連しているのはご存知でしょうか。
ワイン用のブドウが育つ、具体的な条件とは
ワイン用のブドウの多くの品種に適しているとされる条件は以下の通りです。
1.年間の平均気温が10~16度
2.ブドウの花の開花から収穫までの期間の日照時間が1250~1500時間
3.年間降雨量が500~800ミリ
4.水はけの良い土地
これらの条件を満たすのに欠かせないのが地球の緯度です。
太陽と地球の角度が日照時間・気温に与える影響は大きいためで、
上記の条件を満たすのは、北半球においては北緯30~50度、南半球の南緯30~50度。
地球を取り巻く2つの帯のようなこの地域はワインベルトと呼ばれ、
ワインの有名な産地はほぼこの地域内にあります。
知っておきたい豆知識、北と南のワインベルトの特徴の違い
北と南に存在するワインベルト、
両方ともワインを生産するのに適した地域だとご紹介して来ましたが、
実はそこで作られるワインの味わいの特徴が異なります。
フランス・イタリア・スペイン・ドイツなどのヨーロッパ各国に加え、
日本、アメリカなども含まれる北半球のワインベルトで生産されたワイン。
こちらはその冷涼な気候を生かして酸味がはっきりとしていて、クリアな辛口のワインが多いと言われています。
一方で、南のワインベルトに属する生産国、
チリ、アルゼンチン、ニュージーランド、南アフリカなどはブドウの果実感が溢れた味わいを持つ傾向があります。
ワインを選ぶときにも参考になるワイン産地による大まかな味わいの特徴
必ずしもという訳ではありませんが、
南北のワインベルトの中でも緯度が高い(赤道から離れる)ほど、味わいがスッキリと辛口に、
緯度が低くなる(赤道に近づく位置)と果実味溢れた味わいが特徴となる傾向があります。
こういった豆知識があると、ワインを選ぶ際に銘柄の味わいの特徴は覚えていなくても、
ワインの産地がどの位置にあるかによってある程度予測をつけることも可能です。
もう少し詳しく→ニューワールド?オールドワールド?ワイン生産国の違い
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