フランス、イタリア、スペインなどのワインの主な生産国では、様々なブドウ品種を使って様々なワインを作っています。
一方、その国のワインの多くが特定のブドウ品種で作られている例もあります。
バリエーション豊かなワインも魅力ですが、一つのブドウ品種をとことん突き詰めているワインにも別の魅力があるものです。
ドイツと言えばリースリング
ドイツを代表的なブドウ品種と言えばリースリングです。
国際品種として様々な国で栽培されていますが、世界の中ではダントツの1位の生産量を誇ります。
冷涼なドイツの気候とミネラル豊富な土壌は、リースリングの栽培に適しており、
ドイツの高級ワインのほとんどがリースリングから作られています。
貴腐ワインを代表する極甘口のワインもあれば、キリッっとしたミネラル感のある辛口ワインもありますが、
いずれもしっかりとした上品な酸味があります。
スイスワインと言えばシャスラ
聞きなれないブドウ品種かもしれません。
シャスラはスイス西部に起源を持つブドウ品種で、ほとんどがワイン用に栽培されています。
シャスラで作られたワインの約80%がスイス産と言われています。
スイスで作られたワインはほとんど国内で消費されているので、
シャスラを使ったワインをスイス以外で出回ることはあまりありません。
フルーティーな香りと、軽やかな酸味のあるシャスラのワインは、
「食通が最後に辿り着くワイン」と称されています。
オーストリアと言えばグリューナー・ヴェルトリーナー
こちらも聞きなれないブドウ品種かもしれませんが、オーストリアで作られるブドウの30%以上が、グリューナー・ヴェルトリーナーです。
このブドウ品種で作られたワインの70%以上が、オーストリア産です。
青りんごや柑橘類、白コショウの香りと、シャープな酸味が特徴ので、
「世界で最も和食に合わせやすい白ワインの一つ」とも言われています。
南アフリカと言えばシュナンブラン
シュナン・ブランはフランス北西部、ロワール地方原産の白ブドウですが、
現在は南アフリカがフランスの倍近い栽培面積を誇っています。
世界各国で作られているブドウ品種ですが、主要品種として作られているのはフランスが南アフリカだけです。
辛口から甘口、低価格~高価格ワインまで様々なワインで使われていますが、いずれのワインもしっかりした酸味が特徴です。
酸味がしっかりしたワイン
我々、日本人は酸味に敏感に感じる傾向があるので、酸味のあるワインに抵抗のある人が多いと言われています。
しかし、ワインの酸味は、香りと味を安定させて、ボディを引き締める役割があります。
「しっかりした酸味=良いワイン」と言われる所以はそこにあります。
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つねご
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