「自然派ワイン」、「ビオワイン」、「無添加ワイン」、「有機ワイン」…
ワイン売り場でも、レストランでも良く目に入ります。
ここ数年、日本ではこの「自然派ワイン」がジワジワと人気が出てきています。
「自然派ワインとは何か?」
「自然派ワインの魅力とは何か?」
に焦点を絞ってみましょう。
自然派ワインとは…?
自然派ワインとは…
・農薬や化学肥料が使用されない有機農法で栽培されたブドウ使う
・自然に近い方法で醸造・瓶詰めされている
簡単に言うとこの2つが満たされたワインなのですが、
実は詳細は定義されていません。
低農薬で作られたブドウを使っているワインもあれば、
酸化防止剤が少しだけ入っているワインもあり、
様々な解釈の「自然派」のワインが混在している事は事実です。
なので自然派ワインは
・有機栽培のブドウ
・亜硫酸無添加
・天然酵母
・無濾過
この4つのキーワードが、
ある程度織り込まれたワインだと認識しておけば良いのではないでしょうか。
ちなみにフランスでは以下のように自然派ワインは分けられています。
・リュット・レゾネ=減農薬農法。農薬や化学肥料の使用を最小限にとどめたもの。有機ワインとは表示できない。
・ビオロジック=殺虫剤、除草剤、化学肥料の使用をしない。いわゆる有機農法。
・ビオディナミ=ビオロジックの一種。哲学者シュタイナーの唱えた、月や天体の運行に合わせた農作業を行う農法。
自然派ワインの魅力とは…
ここまでで、「わぁ、美味しそう!飲んでみたい!」と思った人は少ないと思います。
「有機ブドウ」「無添加」などがどのように味や香りに影響しているのか、分かりにくいからです。
それでは、なぜ自然派ワインは人気があるのでしょうか?
・人にも環境にもやさしい
まず最初がこれです。
有機栽培による持続的な農業によって作られたブドウを使った、
無添加のワインなら、人にも環境にも優しいからです。
多少の誤解が含まれていそうですが、ライフスタイルに関わる理由ですね。
・ブドウ本来の味を感じる?
この様に言う人もいます。
自然農法でなるべく人の手を加えないで作られたワインは、確かにブドウ本来の味なのでしょう。
ただ自然派でないワインが、ブドウ本来の味でないかどうかは難しい所です。
「ワインとは何か?」という哲学的な所にまで話が進みそうです。
・大量生産に無いオンリーワンのワインを楽しめる
ここに大きな魅力があるのではないでしょうか。
自然派のワインには、
「この地域で、このブドウ品種だとこんなワインが出来る…」
という一般的なワインの常識は通用しません。
飲んで初めてわかる、意外性と面白さの中にある、美味しさ…
生産者の思いがダイレクトに伝わってきそうです。
また、その生産者の背景も魅力的だったりして…。
これは、なかなか大量生産のワインでは味わえない事です。
決してパワフルでは無いけれど、
ジワジワ…と染みてくるような旨味のあるワイン。
でも次に飲む時には、また違う印象になる…。
これは自然派ワインにハマってしまう理由はそこにあるのでは。
美味しく楽しく飲む…
自然派ワインを飲む理由は色々あります。
「何か良さそうだから」とか「流行っているから」から飲むのでも良いのですが、
せっかくなら自然派ワインの面白さを感じて頂きたいと思います。
ただ、その為には自然派ワインだけでなく、
他のワインも楽しむ必要が、多少はあるのかもしれません。
つねご
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