ワインのアルコール度数とは…
ワインはブドウの果汁の中の糖分を、酵母のアルコール発酵によってエチルアルコールに変えて作られます。
ワインのアルコール度数は、白ワインで5~14%位、赤ワインで10~16%位で、
果汁の中の糖分をどれだけ発酵させたかによって変わります。
糖分の多い果汁はアルコール度数が高いワインになり、糖分少なければアルコール度数が低いワインになります。
また、ブドウ果汁に糖分を加えてアルコール度数を上げたり、糖分をすべて発酵させずに(残糖)アルコール度数の低いワインを作る事もあります。
ちなみに他のお酒のアルコール度数は…
ビール:5%
日本酒:15%
焼酎:35%
ウイスキー:43%
ワインは他のお酒よりもアルコールが低めである事がわかります。
アルコール度数の高いワインと低いワイン
ブドウ品種、生産地、製造方法の違いでアルコール度数が変わりますが、
アルコール度数が高いワインと低いワインの代表的な物をご紹介します。
【アルコール度数が高いワイン】
アメリカのカベルネソーヴィニヨンやジンファンデル、オーストラリアのシラーズなどの赤ワインが15%前後で高いアルコール度数のワインです。
一般的に、アメリカやオーストラリア、南米のワインは、気温が高い地域が多い為、ブドウの糖度が高い傾向にあるので、アルコール度数が高いワインが多いです。
しかし、それ以上のアルコール度数のワインがイタリアのアマローネです。
アルコール度数が15~16%の赤ワインです。
かつては王侯貴族しか飲む事の出来なかった希少価値の高いワインで、独特の深い風味と苦味を持つワインです。
【アルコール度数が低いワイン】
日照時間が短く、気温の低い地域で栽培されたブドウは糖度が低めなので、アルコール度数が低めのワインが多いです。
特にドイツのリースリングの白ワインはアルコールが低めで、優しい甘味と酸味を楽しめるワインです。
ノンアルコールワインはブドウジュースではない
ノンアルコールワインの定義は「アルコール度数が1%未満のもの」となっており、ワインによっては全くアルコールが入っていない訳ではありません。
ノンアルコールワインの作り方には、
「ワインからアルコールを抜く方法」と「アルコールを生成しない方法」と2種類あります。
どちらもワインの風味を残すように作られているので、ブドウジュースとは違います。
比較的フルーティーで軽めのノンアルコールワインが多い傾向にありますが、
最近は通常のワインと見間違えるほどのノンアルコールワインもあります。
本物のワインと間違えるほど精巧な味わいのベルギーのノンアルコールワインです。
深みのあるエレガントな果実味となめらかなタンニンを感じられます。
つねご
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