ワイン通は甘口ワインを飲まない?!【甘口ワインの誤解】

 

ワイン通はいつも辛口の赤ワイン?!

「ワイン通は渋い赤ワインが好きだから、甘口ワインは飲まない…」
そんなイメージがあります。
ワイン初心者の方は、アルコール度数が低い甘口ワインからワインに興味を持ち始め、
徐々に辛口白→軽めの赤→重め(辛口)の赤…とワインの好みが変わる事が多いのは確かです。
ワインに詳しくなってくると、辛口赤ワインの奥深い世界にどっぷりと浸りたくなります。
だからと言って必ずしも「甘口ワインが好き=ワイン初心者」という訳ではありません。

味の好みなので個人差はありますが、
普段、辛口赤ワインを飲んでいるワインに詳しい人でも、
「甘口ワインも大好き!」と言う人は沢山います。
ワインに詳しい人ほど、甘口・辛口に関係なく「そのワインの素晴らしさ」に焦点を置いているからです。

「俺はワイン通だから、そんな甘いワインなんか飲まないよ…」なんて言ったら、
足元を見られるかもしれませんよ…。
まぁ、そもそも自分を「ワイン通」と言う事自体が危険ですが。

 

そもそも甘口ワインって?

ワインの甘口と辛口とは違いは残糖の量です。
それを説明するために、少しワイン造りについての話になります。

ワインはブドウの糖分が酵母によって発酵してアルコールが作られます。
例えばブドウに「100」糖分があったとします
それが発酵して「80」のアルコール作れば「20」の糖分が残ります。
この「20」の糖分が「残糖」です。(これはあくまで例えです)
つまり残糖が少なければ辛口、多ければ辛口になります。
なので…
「100」の糖分の多くを発酵すれば「アルコール度数が高い辛口ワイン」
あまり発酵させなければ「アルコール度数が低い甘口ワイン」が出来る事になります。

一般的に辛口ワインはしっかりと発酵させているため、
アルコール度数が高く、味も香りも複雑になる傾向にあります。
ワイン愛好家の人たちが、辛口ワインに魅力を感じる理由の一つはココにあります。
では、甘口ワインは「軽くて、深みが無い」ワインなのか?と言われそうですが、
そうとは限らない、むしろ玄人心をくすぐる深い世界があるのです。

甘口ワインの種類

それでは、甘口ワインにはどのような種類があるのでしょうか?
主な甘口ワインをご紹介します。

・貴腐ワイン
「貴く腐る」と書いて「貴腐ワイン」。
ブドウが貴腐菌の繁殖によりカビたような状態で干しブドウ状になり、
凝縮されたブドウ果樹で作れるワインです。
強い甘味と独特の深い香りが特徴です。
特別な栽培条件が揃った時だけ作る事ができる希少価値の高いワインです。

・アイスワイン
こちらも貴腐ワイン同様、凝縮されたブドウ果汁た作られていますが、
ブドウを凍らせて水分とエキスを分離させる方法で作られています。
たまたま早めの寒波が来た時だけに作られるアイスワインは、
世界の高級ワインの一つに数えられます。

 

・フォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)
シェリーやポートワインなど、ワインの醸造過程でアルコールを添加することでアルコール度数を高めたワイン事を指します。
醸造中のワインにブランデーなどを添加して、保存性を高め、味わいに深みを出します。
アルコール度数も通常のワインよりも高く、個性が強いのでどちらかと言えば上級者向けです。
※酒精強化ワインにも辛口はあります。

・デザートワイン以外
先述した甘口ワインは、甘味の強いデザートワインと言われる物です。
デザートワイン以外にも、レベルの高い甘口ワインは沢山あります。
フランス・アルザスのリースリングやゲヴェルツトラミネール、
ドイツのモーゼルやラインガウのリースリングなどは、
ほんのりした甘味がありながら、キリッとしたミネラルを感じる奥の深いワインです。
「甘口ワインは美味しくない」のではなく、
「美味しい甘口ワインを知らなかった」という事に気が付きます。

甘口ワインの楽しみ方

甘口ワインは、良く冷やして(酒精強化はやや高めで)食前か、食後にチーズやデザートと一緒に少し楽しむのが一般的です。
甘口ワインの飲むタイミング、飲む量、合わせ方は、辛口ワインとは根本的に違います。
辛口ワインが好きな方でも、高級なチョコレートを一粒食べる感覚ならデザートワインを楽しめるように、
そのワインに適した飲み方をすれば、実は甘口だろうと辛口だろうと関係が無い…とも言えます。

また、甘口ワインは栓を抜いてから冷蔵庫で1週間~1ヶ月以上(ワインにもよります)で保存できます。
コルクを抜いてもすぐに飲み切る必要がないので、
飲みたい時(例えば就寝前とか)にちょっとだけ楽しめる…そんな楽しみ方ができます。
比較的高価な甘口ワインが多いですが、一晩で数千円の辛口ワインを飲み切る事を考えれば、
長い期間、少しづつ楽しめるので決して不経済ではありません。

大人の魅力の甘口ワインが楽しめるようになれば、「ワイン通」になれるかもしれませんね。

ワイン豆知識へ

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
友だち追加で「ワイン虎の巻」をプレゼント中!! 友だち追加
スポンサードリンク

関連記事

  1. 成人式を迎える人の1999年ワイン【生まれ年ワインの購入】

  2. 意外と難しい、お酢とワインの相性

  3. クリスマス気分が盛り上がる!おすすめワイン5本

  4. 魚介に良く合う辛口白ワイン用のぶどう品種「ミュスカデ」

  5. ワインのライン

    ワインを楽しむ豆知識 ワインの産地が集中しているワインベルトとは?

  6. カジュアルと最高級の両方の顔を持つ、赤ワイン品種「メルロー」

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。